パワースポットについて
パワースポットと言う響きが自分にはなんとなく心地よく
聞こえてしまいます。
例えば高野山や比叡山、そこには何かがあると解って
いるが為にその場所を選び、寺を建立したのかとの解釈も
出来ます。又は山が結界を張るのに有効な場所なのかも
知れません。高野山を中心として考えた場合、または
金剛峰寺から正面を向いた場合の東西南北または
前後左右に何らかの山が存在し、その四角、五画、六角、
八角いずれになるのかわは解りませんが、その山々に
結界を張ることで、中心が守られるそんな仕掛けがある
ように勝手に想像してしまいます。
また江戸時代、徳川家康によって建築された。江戸城は
風水的要素が多く、江戸城を中心に、護国寺、増上寺、
浅草寺、旧寛永寺(上野東照宮)等、また北の鬼門には
日光東照宮が。そしてそこに眠る将軍は死してなお、座した
まま江戸城を向いてそこを守っているとも言われています。
言わば東京では皇居が最大のパワースポットという事になる
のかもしれません。
今回ご紹介しようと思っているパワースポットは、
長野県伊那市にある分杭峠です。南アルプスの巨大
断層地帯「中央構造線」の真上にあることで、0磁場を
形成している「気場」だと言われています。簡単に言うと
巨大きなピップエレキバンだと言う表現が出来るかも
しれません。10年程前から、メディアに取り上げられたり
してきました。歩けなかった人が歩けるようになったとか、
体調不良だった人の体調が良くなった等、そういう何かが
治った等の話題は多い所です。そこがどんな所なのか
以前からずっと行きたい場所の一つでした。
ここもたまたま昨年行く機会に恵まれたので、出雲大社の
帰り道、日本海をドライブしながら、富山から上高地を
抜けて、南アルプスに入りました。
夜中に到着。仮眠をとりましたが、分杭峠の標高は
1、410m、時期は12月初旬という事もあり、寝袋を2枚
重ねてもあまりの寒さで、明るくなる前に目が覚めて、
車のヒーターを付けてまた眠りに付きました。
その後9時過ぎに太陽が昇って来る頃を見計らって、
気場へ向かいました。水溜りには氷が張っている程です。
時期も時期なので貸し切りです。気場に着いて、そこに
座って30分程度瞑想しながら大きく、ゆっくりと、深く呼吸法
をしてみました。もともとパワースポットだと言う思いで気場に
入って来ているせいか、潜在意識の中にここは凄い場所
だと、自己暗示してしまっているせいか、凄く神経が研ぎ
澄まされている自分が解ります。以前にもこんな心地よい
感覚に陥った事があると感じました。
都会にいる今は全く感じることが出来ませんが、その時は
不思議な感覚に包まれたのを覚えています。
そこは全く何も無い場所で、静寂だけがある場所だと
思っていました。それは全く違いました。むしろ静かなだけに
凄くいろんな音が聞こえてきて、逆にうるさいと思う程でした。
目を瞑ってから数分でその兆候は現れてきました。
谷に向かって座り、右後方の遥か遠方、凄く遠くの方で
飛行機が飛んでいるのが解ります。その音と同時に今度は
いろいろな音が聞こえ、映像が脳に入って来ることが
解りました。下の方、大分下の方から、水が右から
左に流れて行くのが解ります。風はほとんどありません
でしたが、たまに、後ろや下の方の枝や葉がざわつくのも
解ります。小さな石、凄く小さな石が転がって行くのも
解ります。よ〜く聞いてみると下の方で枯葉の積もる
地面の上を小動物が左から右にかさかさ移動しているのも
解ります。多分リスだと感じました。こちらの様子を伺って
いるのにも気付きました。目は瞑っているのに、なぜか、
目を開けているよりも、遠くのものが手に取るように
見えている事にも気付きます。
その感覚は、子供の頃、明け方、寝ている時、目を
瞑っている事が解っている時に、CM曲と一緒に部屋の緑の
カーテンの隙間から日差しがこぼれて来る映像が見えた時と
同じでした(それは目は瞑っているのに今日は良い天気だと
解る感覚でした)これは単に誰もいないが為に脳が勝手に
作り出している幻想なのかもしれません。しかしそう
感じてしまった事は隠しようの無い事実です。
その短い間に、今は忘れてしまいましたが、宗教観
やら哲学等が沸いてきました。(因みに自分は無宗教者
ですが自分の哲学は持っているつもりです)
いろいろな音を聞きながら考えたと言うか、沸いてきた
30分程度の不思議な体験でした。
もともと自分は健康体なので、そこに行った事で、身体の
体調が良くなったかは解りません。でも感覚的には頭の中が
デフラグされて、いろんな引き出しのメモリーが整理された
感覚が残りました。それは気場に行ったからなのか?
ただ単に呼吸法をしたからなのか?それも自分では良く
解りません。でも確かに頭はすっきりし、研ぎ澄まされた
感覚になっていると感じました。そこは機会があればまた
誰もいない時に、行ってみたい場所の一つになっています。
分杭峠に付いて詳しい事を知りたい方、アクセス方法等
(因みに冬季は通行不可になる事もあります)
お問い合わせは、下記、伊那市HPでご確認、お問い合わせ
下さい。
http://www.inacity.jp/kanko/shizen/ki/index.html
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